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京極堂人物大事典(仮)
京極堂のファンサイトです
木場修太郎
『魍魎』
 今年で三十五歳。
 東京警視庁刑事部捜査一課の刑事。半年前、豊島区の所轄から本店に配属替え。先月(七月)上旬、所轄にいた頃関わった雑司ヶ谷の事件が終結を迎え、ひと月その後始末にかかりきりだった(本人)
 職業軍人だった(本人)
 終戦によって<敵>を喪失した(本人)
 敵と味方、善と悪と云った二元論的単純構造のみが居心地の善い世界(本人)
 警察を「法に背く者、制度からはみ出した者を取り締まり、指導したり摘発したりするとこと」と認識している(本人)
 ヘルシンキオリンピック(昭和二十七(1952)年、七月十九日~八月三日)を随分楽しみにしていたが、仕事に終われている内に終わっていた。
 中央線武蔵小金井駅が自宅の最寄駅。
 女性と巧くコミュニケーションがとれない(本人)
 女友達と云うものは存在しない(本人)
 柚木加菜子に見覚えがある(本人)
 知っている女は、鬼のような婦警か、悪魔のような犯罪者か、死骸(本人)
 凄むとかなりの迫力がある。ちんぴら程度なら睨むだけでいとも簡単に震え上がらせることが出来る(本人)
 「威圧的な同業者」(福本)
 巡査部長。駅から自宅まで歩いて十三分丁度(本人)
 実家は小石川で石屋。豊島区の所轄時代はそこから通勤。配属替えを機に家を出たが、本心では妹夫婦への遠慮があった。桜田門に通うには不便だが、何もないすかっとした小金井町を結構気に入っている。
 一人だけ片思いをしている相手は、美波絹子(本人)
 絵を描くのが好きな、神経質な子供だった(本人)
 几帳面、算盤が得意だった(本人)
 頑健な体格、魁偉な容貌(本人)
 針金のように太い髪の毛。異様に張り出た鰓。四角い顔に逞しい体。
 不器用(本人)
 冗談の利く男、容貌のわりに話術も巧み。水商売の女からは人気がある。
 生来聞き上手。
 相手が商売女だと、気楽に振る舞えるが、素人がとなるとからきし駄目(本人)
 「自分は中身の入っていない菓子の箱のようなものだ――」(本人)
 箱は丈夫で外から刺激には大層頑丈(本人)
 「三十五年間の間、別に手を抜いて生きて来たつもりはないが、結果的に外箱の紙を厚くしたり、その上に肩書きを書き込んだりして来たのかも知れぬ」(本人)
 屈折している(本人)
 映画を善く観る。洋画を好んで観ることに多くの知人は奇異の目を向ける(本人)
 筋金入りの国粋主義者か何かと勘違いされている(本人)
 取り分け好む映画は、「陳腐で代わり映えのしない」勧善懲悪の時代劇映画(本人)
 当時の男の子は皆、強くて偉い軍人や大将には憧れたものだが、それ以上に蝦蟇に乗った児雷也や、剣豪宮本武蔵に心がときめいた。勧善懲悪、あるいは荒唐無稽が良かったのかもしれない(本人)
 幼い頃から時代物が好き(本人)
 如何にも割り切れない、すっきりしない世の中で、長じてからの木場に安心感を与えてくれた(本人)
 美波絹子を最初に見たのは『続・娘同心/鉄面組血風録』(三流娯楽時代活劇)
 美波絹子の写真を恥ずかしい思いをして入手。手帳に挿んである。全ての美波絹子の出演作を観た(本人)
 ぞんざいな口の利き方。礼儀も身分もわきまえない(増岡)
 大層意地悪(増岡)
 太い、武骨な指(本人)
 屈折した三十男、頑健な刑事、屈強な法の番人(本人)
 頑健な男。甲高い声。部下達にきびきびと指示(関口)
 最近様子が変。畑違い――管轄違いの事件に首を突っ込んで勝手に単独行動(青木)
 地獄の邏卒のように立ちはだかっている(関口)
 いかつい刑事(頼子)
 「――父親がいたらこんな具合かな」(頼子)
 武骨な同業者(福本)
 美波絹子が事件の関係者だと云うのに、微動だにしない(福本)
 「見上げたものだ、と福本は思う」
 根っからの刑事(福本)
(ただの通りすがりで、本件に関して、責任がないのに、積極的に関わる姿勢が尊敬されている)
 無愛想で強面取っ付き悪い刑事(福本) 
 福本は好感を抱き始めている(福本)
 怖い顔(福本)
 福本よりも数倍信頼できそうな気がする(頼子)
  ここでは招かれざる客(本人)
 強面(石井)
 改まることのない不遜な態度。
 重ね重ね失礼な男、野蛮(石井)
 相手が熱くなればなる程、どんどん冷めて行く。そんな時、ひと言余計な事を云ってしまう(本人)
 何が正義で何が悪なのか判らなくなっていたが、陽子を外敵から護る箱になったと思ったことで、安定感と活気を取り戻した。
 それが一般的に云う恋愛感情だとは、自身は気づいていない。
 招待は判らないが、明確な敵を持つことが出来た(本人)
 雨宮が慣れた仕草で頼子の肩を抱くのを見て、厭な気分になる(本人)
 それが嫉妬と呼ばれる感情に近いことに木場が思い至る気配は全くない。
 武蔵小金井の自宅について
    窓の桟が微妙に歪んでいて素直に開かない。
    古色蒼然。
    窓から望む景色は殺風景。
    窓を開けると風だけは通る。隙間風は容赦なく侵入して来る。
    冬は寒く夏は暑い。
    室内は更に殺風景。そんな部屋に住んでいる。
 元来まめな男。
 布団の上げ下げこを怠っているが、部屋の整理整頓は行き届いている。
 肩書きのない木場は木場修太郎ですらない(本人)
 嬉しい時、毒づく。
 武骨な刑事。加菜子の見舞いに花ではなく饅頭を持参。考えるより歩け。視て聴いて嗅いで体で知る。考えることと思うことの区別が善く判らない。太い腕。厚い胸板(本人)
 高が名を呼ばれるくらいで腰を折られる程、話術の腰は弱くない(本人)
 「竹馬の友だよ」(榎木津)
 木場は本当は見かけ程武骨な男ではないし、榎木津が云うような猪突猛進型の人間でもない。(関口)
 彼の慎重さや神経質加減は少しつき合えば容易に知れる。(関口)
 本当は違うのに、周囲に対して自分を武骨に見せかけるべく行動しているらしい節はある。そうなのだとすると、彼の本意がどちら側にあるのか、判断に困る。ただいずれにしても彼が、所謂純情な人柄であるらしい(関口)
 


『絡新婦』
 「修さん」(長門)
 「先輩」(木下、青木)
 昭和二十七年には、警視庁捜査一課に配属されてまだ日が浅かった。
 下駄みたいな顔。四角い顔(マキ)
 武骨な外見(本人)
 本庁捜査一課の猛者連の中でも、容貌の厳つさでは一二を争う男。
 短く刈り込んだ針金のような頭髪。
 小賢しく世間に馴染めぬ者(本人)

『塗仏』
 東京警視庁の刑事。巡査部長。細い眼。厳つい顔。頑健な太い頸(本人)
 「漬物石みたいな刑事」「便所の古下駄みたいな顔の男」(お潤)
 生来天邪鬼な質(本人)
 「平素から判り憎い男」(青木)
 小さい口。真っ直ぐな眉。細い眼。肉厚の肩(青木)
 面倒見は良いし健で几帳面だし、取り立てて表情に乏しい訳でもなければ、人一倍気難しい
こともない。少少天邪鬼で要領は悪い(青木)
 常人の感覚では読み切れぬ反応をすることがある(青木)
 決して出鱈目ではないが、まるで先が読めない(青木)
 常に淡淡とした男(保田作治)
 整理整頓は得意。一度手帳を捨てかけた。
 「便所下駄」(お潤)
 「修ッ公」(司)
 「でかいモノ」(潤子)
 頭に軽石が「詰まってるんじゃないかって程」馬鹿(潤子)
 鈍感で単純で気が小さい(潤子)
 天邪鬼でガサツなのに神経質、ブ細工(潤子)
 鈍感な馬鹿刑事(潤子)
 「石橋を叩き壊す馬鹿修」(榎木津)
 積み木人間、四畳半野郎、四角な男、四角な顔、四角人間(榎木津)
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