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京極堂人物大事典(仮)
京極堂のファンサイトです
益田龍一
『塗仏』
◆春先まで神奈川県の刑事だった。
◆民間人に好かれる警官を目指していた[本人]
◆探偵榎木津の助手。
◆「馬鹿」[榎木津]
◆「益田ちゃん」[司]
◆「マスヤマ」[榎木津]
◆長屋から文化住宅に移り住んで育った。神奈川の紛乱(ごみごみ)した街中で育った。幼い頃は貧しく、長じてからも飛び切り裕福な暮らしはした憶えもないが、父親が都会志向で、同世代の者よりはややモダンな生活[本人]
◆祖父母の顔を知らない[本人]
◆自分の父親のことを凄いと思ったこともあるが、反面困った親爺だと思うこともある。それなりに評価はしているものの、その評価も畏怖や尊敬の念とは程遠いもの[本人]
◆「榎木津の助手で益田君と云う――調子の好い若者」[中禅寺]
◆「蟻喰いが昼寝してるのかと思ってた」[潤子]
◆「下僕」[榎木津]

『邪魅』
◆上滑りするような軽口こそが最近の身上[本人]
◆肚の底から胸の裡と首から上の接続を切って、ただうかうかと軽薄に居きることこそが、現在の、唯一の処世術[本人]
◆本来、それ程明るい人間ではない。どちらかと云えば――否、確実に陰性(ネガティブ)な性質なのだろうと思う[本人]
◆周囲に殆ど暗い印象を与えないのは、偏に益田の日日の努力の賜物[本人]
◆明朗な思考に切り替えよう陽気に振る舞おうと努力している訳ではない[本人]
◆軽薄であらん刹那的であらんと弛まぬ努力を続けている。己の芯がすぐに深刻になってしまうから、場が深刻になるような状況が耐えられない[本人]
◆建設的にも楽観的にもなれないからこそ、上滑りすることで、そうした状況を遣り過ごす[本人]
◆決して不真面目なのではない。少なくとも悲観的な本音を晒すより、ことが巧く運ぶ場合は多い。だから嗤うのでも笑わせるのでもなく嘲われることを心掛けている。常に隙を作ることを心掛け、その隙を容易に相手に突かせる。半ば己を貶めて座の緊張を解く[本人]
◆不真面目と云うか調子の良い男[本人]
◆「礼二郎が恐らく放棄している普通の探偵の仕事を引き受けて、勝手にやっている」[今出川](本人も認めている)
◆ごく普通の探偵業務を熟している[本人]
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増岡則之
『魍魎』
 やけに目鼻立ちの派手な長い顔の男(木場)
 銀縁の眼鏡に高級そうな背広をきちんと着込む(木場)
 高圧的な口調。早口(木場)
 大層早口。澱みない瞭然とした発音。機械的な口調(木場)
 たぶん、高学歴者[インテリゲンチア]。苦手(木場)
 張りつけたような無表情(木場)
 「増岡先生」(陽子)
 拙い医学知識、希望的観測よりも正確な現実認識を重視しなければならない立場(本人)
 大層有名な方の使いの者。だからそんなに有名じゃない(榎木津)
 長身の男(榎木津)
 銀縁の眼鏡に長い顔。髪を七三にぴっちりと分けて高級そうな生地の背広を身につけている。目も鼻も大きい(榎木津)
 物凄く早口の男。答える間もない(榎木津)
 法律家・弁護士(名刺)
 柴田財閥及び柴田耀弘個人の顧問弁護士団と系列会社の役員で構成されるさる団体に所属する者(本人)
 「何て煩わしい男だろう」(榎木津)
 余計なことをずらずら喋るのが賢いことだと勘違いしている(榎木津)
 「こういう奴は京極堂に相手をさせた方がいい。気が合うかもしれぬ。ぺらぺら御託を並べているが、さるしか印象に残らない」(榎木津)
 要するに柴田の使い(榎木津)
 近寄ると顔が益々長い(榎木津)
 鼻息も荒い。少少臓躁的(ヒステリック)な印象(榎木津)
 事務的な口調。不幸な少女の悲惨な暮らし振りを伝えるに当たってはやけに効果的。お涙頂戴の陳腐な話も俄然真実味を帯びる。しかし、その後に連なる恋物語を語るに当たっては彼の語り口はあまりにも潤色に欠けていた(榎木津)
 関口なんかより学習能力は高い(榎木津)
 比較的無表情な方だろうが、眉の形と鼻腔の開き具合で心情が知れる。今までの苦労がその2点に集約されたような顔(榎木津)
 軽蔑混じりの、呆れたような視線(榎木津に対して)(榎木津)
 榎木津の元を初めて訪れた時の機械的な余所余所しさはたぶん仮面[ペルソナ](榎木津)
 


『塗仏』
柴田財閥顧問弁護団
目鼻立ちの明瞭とした、やけに長い顔(青木)
物凄い早口(青木)
発音は正確で発声が確乎りしているから聞き取り難いことはない(青木
少少高圧的に聞えるがそれほど高慢な男ではない(青木)
立派な紳士(中禅寺)
美馬坂幸四郎
『魍魎』
 陽子の懇意にしている名外科医(陽子)
 美馬坂近代医学研究所に勤める。
 美馬坂近代医学研究所の所長。
 精悍な顔。厳しい眼。引き締まった口許。広く聡明そうな額。理性の塊の如き貌。年齢の割りに黒く艶のある髪をオールバックに撫でつけ、皺ひとつない白衣を着込んだ学者(木場)
 五十代半ばと云うところ(木場)
 冷徹な科学者(木場)
 爬虫類の眼(木場)
 冷徹な爬虫類にも似た科学者の眼(木場)
 戦前は結構有名。天才と謳われた外科医。手術の手際の良さは正に名人芸。神のメス捌きとまで云われた。伝説の人。慥か元は帝大で免疫学だか何かを専攻していた。かなり先進的な論文も発表していた(里村)
 名前が珍しい(里村)
 あんまりエキセントリックな研究をするため学界の中央から疎まれて追放された十四五年前だったが(里村)
 戦後のことは知らず。「何でも不死研究をしてたらしいよ」(里村)
 メス捌き同様、かなりの天才的な閃きを持った科学者(里村)
村上福一
『塗仏』
 村上貫一の父。厳格(貫一)
松嶋ナツ
『塗仏』
 日枝神社(「車返しの山王さん」)の氏子。「子供のような女」(朱美)
 「大層親切で、それは濃濃と世話を焼いてくれる」(朱美)
 「要領が良いのか図図しいのか」「気がつけば使われている」(朱美)
 「顔だけ見る本当に幼女のよう」(朱美)
 若やいだ口調。「声だけ聞く分には小娘のよう」(朱美)
 世話好きで賑やかな隣人。朱美の前では意識的に方言を使わないようにしている(朱美)
前島八千代
『絡新婦』
 商売女みたいな化粧(マキ)
 大店の妻女。二十八歳で死去。日本橋の老舗呉服屋に嫁ぐ。
 隠し売女(貞輔)。
 器量も良く、亭主の世話も甲斐甲斐しく、使用人出入り業者にも当たり優しく客扱いも巧みで、
金勘定も出来る、どこから見ても申し分のない呉服屋の若令室。
 旧姓は金井。
 普段は「楚楚とした」人物(貞輔)
 貞淑な女房(貞輔)
三木春子
『塗仏』
 二十六歳。静岡出身。一昨年から東長崎の縫製工場に勤務。
 家族親類はない。工場の宿舎で一人暮らし。人相風体に特徴のない女(木場)
 「好い娘なんだけど、一寸、ぽっとしてて」(お潤)
 「豊島の女工」(警察)
 成仙道に入信。実家は戸人村の駐在所近くの雑貨屋。
村上兵吉
『塗仏』
 三十五、六。四十前の風采の上がらない男(朱美)
 紀州熊野、和歌山と三重の境の新宮の生まれ。厳格な父と弟妹ばかり感ける母親。高慢な兄貴。
 それらに嫌気が差して、十四で家出をする。
 昭和十二年か十三年の早春、堂島の手伝いによって家を出る。
 東京中野に連れて来られ、監獄のよいうな建物で教官らしき人物に基本的な教育を受ける。
 三箇月後、脱走。怯え乍ら逃げ暮らす。
 赤紙は届かなかった。茨城の螺子工場で働く。工場の親父に養子にしたいと言われたが断った。
 十年近くの時間を経て、故郷に戻ってみると、自分の死亡届が出ていた。
結局螺子工場を継いだが、潰れる。その後東京に出て、郵便局に勤めていて熊野の村の人たちの
住所を偶然見つけてしまう。
村上美代子
『塗仏』
 貫一の妻。貫一が所帯を持ってすぐに妊娠したが流産。
 養子として隆之を引き取る。隆之失踪後、成仙道に入信。
村上隆之
『塗仏』
 村上貫一の養子。ひ弱で食が細くて、日頃から虫も殺さぬような優しい子供。
 実母は「自堕落な流れ者の悪場擦れ売春婦――しかも窃盗の常習犯
――行きずりの男の子を孕み、臨月で検挙されて獄中で出産。産んだは好いが育てる気など全くない――最低の母親」だと聞いた。