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京極堂人物大事典(仮)
京極堂のファンサイトです
関口巽
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柴田耀弘
『魍魎』
 榎木津幹麿の友人(幹麿)
 幹麿はどうでもいいと思っている人間だが、会社の者は義理だか恩だかが大層あるあるらしい(幹麿)
 偉かあない。糸屋の社長。「いや会長だったかな」(幹麿)
 偉くない。糸売って金儲けただけ。ただ金は持ってるらしい(幹麿)
 柴田製糸の創業者であり、柴田財閥の創始者、一代で莫大な財産を成した立志伝中の人(榎木津)
 財界の黒幕(榎木津)
 一般的な捉え方をするなら榎木津の父より各は上(榎木津)
 偉い(榎木津)
 柴田財閥の創始者であり関東でも一二を争う財界の巨頭(増岡)
 どうでもいいと思う人間(幹麿)
 裸一貫から財を成した傑物だが家庭には恵まれなかった。配偶者であるトキ夫人を震災で亡くし、嫡男である弘明氏も昭和四年に三十歳で他界した。
 裸一貫から成り上がった立志伝中の人物。
柴田弘弥
『魍魎』
 柴田耀弘の孫。柴田弘明の一粒種。サイパンで戦死(増岡)
 昭和十二年。二十歳の頃は一般的には道楽息子と呼ばれる部類に入れられるような青年。勉学はそこそこ熟したが、歌舞演劇に大いに入れ揚げて耀弘の頭を痛めた。耀弘としては経営者としての英才教育を施そうと必死だった(増岡)
 祖父耀弘の熱意に反して、弘弥はどんどんと深みに嵌って行った。彼は放蕩三昧と云うタイプでこそなかったが、資産家にありがちな金銭的にルーズなお人好しだった。好きな芸者や芸人には援助を惜しまず、所謂パトロン的な役回りがお気に入りだった。横浜の劇場でもぎりをやっていた十七歳の美波絹子――当時は柚木陽子――と出遭う。お定まりの色恋沙汰が始まる(増岡)
 陽子は当時、病の母親を抱えて、大層苦労していた。陽子の父は病気の母と陽子をまるで犬の子のように追い出した。母は働くどころか歩くことすら一切できず、陽子はもぎりの他にも看病の傍ら内職をして、昼夜働き詰めであった(増岡)
 
柴田弘明
『魍魎』
 柴田耀弘の嫡男。昭和4年、三十歳にして結核で他界。弘弥の父。配偶者は、昭和8年に亡くなった(増岡)
里村紘市
『魍魎』
 監察医になった経緯は知らない(木場)
 戦時中は海軍で縫合の上手い軍医とてして有名だった(榎木津)
 普段、九段下でこぢんまりとした外科医院を開業している(木場)
 人懐こい顔つき、善く喋る、患者受けは良い(木場)
 解剖が好き(木場)
 人一倍温厚で、人格者然としているにも拘らず解剖が大好き。
 理解出来ない(木場)
 どこそこで死体が出たと聞くと、生きているものを横に退けてまで嬉嬉として駆けつける(木場)
 人体を切り刻むのが好きな男。理解の外の存在(木場)
 普段は大層いい奴(木場)
 薄くなりつつある頭髪。
 医者の見解と云う意味でだけ判断するなら里村は信用出来る(木場)
 不幸な女性の半生に聴き入る駆込寺の尼のような、慈愛に満ちた眼差し(関口)
 


『塗仏』
 変人。頭髪の薄い人(多々良)
柘榴
『魍魎』
 警戒心のまるで欠如した猫(関口)
須崎
『魍魎』
 腫れぼったい顔(木場)
 頭が大きく手足が短い。その癖目つきは人一倍悪い(木場)
 本能的に嫌い。理由はない(木場)
笹川
『魍魎』
 雛人形のからだの方を作っている(頼子)
 図図しいくらい不遜な態度(頼子)
 酒で焼けたような浅黒い塊みたいな男(頼子)
 血走った目、とびきり醜悪な顔(頼子)
 化粧をしない母と同様に、頼子にとって不気味な異人(頼子)
 厭な男(頼子)
 汚らしい汗かき(頼子)
 
妹尾友典
『魍魎』
 鳥口のたった一人の上司。『實録犯罪』の編集長(関口)

『塗仏』
 眼鏡。少し下がり気味の細い目。『實録犯罪』の編集長。
 関口に戸人村の取材を依頼。
 関口より年上だが、「黙っていればかなりの年配に見えないこともない」(関口)が、
 「話してみるとまるで違っていて、どんな話題でも子供のように」(関口)喜んで聞く。
 善く喋る(関口)。世間話だけで二時間は保つ(関口)。
 「酸鼻極まりない事件ばかり記事にしていると云うのに」「飄飄としたところがある」(関口)
佐伯布由/華仙姑処女
『塗仏』
 半透明な皮膚を持った左右対称の顔(敦子)
 硝子玉のように澄んでいる癖に矢張り硝子玉のように虚ろな瞳(敦子)
 歳をとるのと忘れてしまったような女(敦子)
 屈折率の低い、硝子玉のような瞳が印象的。
 「人形のようなと云う形容がこれ程相応しい人間を益田は他に知らない」(益田)
 大変行儀の良い質らしい。無表情。
 教養はないのかもしれないが、きわめて知的。
 常識を弁えた聡明な女性である。情緒も安定し過ぎる程に安定している。
 「面のような表情」(益田)